かわいい話(24.7.5)

 

T字路のどんつきにある、少し古めのアパートに住んでいる。

 

私が住んでいる1階の部屋は、もともとワンルーム3部屋だったのを1つに繋げたものと推測される。おそらく昔は大家が住んでいたのだと思う。そういう間取りになっている。

アパートの2階と3階には、ワンルームらしき部屋が4つずつある。

 

アパートの前には1台分の駐車場があり、その駐車場は私たちが借りた部屋に付属している。

夫が仕事で出かけているときは、そのスペースで洗濯物を干したりする。

 

家は通学路に面しており、通学路といっても小道ではあるが、朝や夕方には子どもたちが行き交う。

 

 

見知らぬ子どもたちの気配と共存する生活は、不意に想像しようもない出来事が起こるので、面白い。

 

たとえば昨日、玄関前で洗濯物を干していたら、小学2年生くらいの男の子と女の子が会話をしながら、T時路の縦画部分を歩いてきた。

 

男の子が、「ていたいおんしょう!」と言って、女の子が「ていたい…?おんしょう…?」と繰り返す。

 

男の子「ていたいおんしょうー!」

女の子「ていたい、おんしょう…?」

男の子「てい!たいおん!しょう!」

女の子「テイタイ…オンショウ………??」

 

という具合に。

おそらく男の子は「低体温症」という言葉を教えたかったのだろうが、女の子に1ミリも伝わっていないし、そもそも低体温症という言葉を教えるシチュエーションって何なんだ!!笑

 

T字路の突き当たり、すなわち我が家の前まで来た2人は、

 

「ていたいおんしょう!」

「テイタイオンショウ???」

 

と言い合って、それぞれ逆の方向へ帰っていった。

別れた直後に1人になった女の子は、ちょこちょこと歩きながら、「テイタイ、オンショウ…?なんじゃそりゃー?」と、結構な音量で呟いていた。

 

マジで……全部どういうこと????笑

あまりに意味が分からなすぎて、そして一部始終があり得ないほど可愛かった。

 

 

きっとこの時間のことを彼らも私もすぐに忘れてしまうのだろうと思い、こういう取り留めのないことを文字にして記録できるのがブログのいいところである。